DPC/PDPSのホスピタルフィー的要素・ドクターフィー的要素って?

診断群分類に該当し包括算定となる場合であっても、すべての点数が包括されているわけではありません。

ドクターフィー的要素(技術料)については、出来高点数で別途算定することとなっています。

包括評価とされているのは、ホスピタルフィー的要素(施設報酬)です。

診断群分類包括評価(しんだんぐんぶんるいほうかつひょうか)は、日本における医療費の定額支払い制度に使われる評価方法。DPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類)に基づいて評価される入院1日あたりの定額支払い制度でDPC/PDPS(Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System)と呼ばれる。

Wikipediaより引用

 

ドクターフィー的要素(技術料)とは?

・入院基本料等加算(総合入院体制加算などを除く)
・医学管理料等(手術前医学管理料および手術後医学的管理料を除く)
・在宅医療
・リハビリテーション(薬剤料を除く)
・精神科専門療法(薬剤料を除く)
・精神科専門療法(薬剤料を除く)
・手術、麻酔、放射線治療、カテーテル検査(心臓、肺、肝臓、膵臓)
・内視鏡検査、血液採取以外の診断穿刺、検体採取料、画像診断(画像診断管理加算1、画像診断管理加算2および選択的動脈造営カテーテル手技に限る)
・処置料(基本点数1,000点以上の処置に限る)、病理診断・判断料、無菌製剤処置料、術中迅速病理組織標本作製、HIV感染症に使用する抗ウイルス薬(HIV感染症治療薬)、血友病等に使用する血液凝固因子製剤、慢性腎不全で定期的に実施する人工腎臓および腹膜灌流
・手術・麻酔の部で算定する薬剤・特定保険医療材料など

ホスピタルフィー的要素(施設報酬)とは?

・入院基本料(一部を除く)
・入院基本料等加算(総合入院体制加算など)
・医学管理料(手術前医学的管理料および手術後医学管理料に限る)
・検査(カテーテル検査[心臓、肺、肝臓、膵臓]、内視鏡検査
・血液採取以外の診断穿刺・検体採取料を除く
・画像診断(画像診断管理加算1、画像診断管理加算2および選択的動脈造影カテーテル手技を除く)
・投薬、注射、1,000点未満の処置料、手術・麻酔の部で算定する薬剤・特定保健医療材料以外の薬剤・材料など

請求に伴う留意事項

(1)請求時点で病名が確立していない場合は、入院の契機となった傷病名とする。

(2)月をまたいだ入院の途中で傷病名の変更があった場合には差額を調整する。

(3)月の途中で包括評価の診断群分類に該当しなくなった場合など、入院期間に請求方法が複数存在する場合は退院時に決定された請求方法により行います。

(4)同一月に診断群分類点数と出来高点数が混在する場合には、いちばん上に総括表という明細書を添付して「療養の給付」「食事療養」の合計額がわかるように記載する。

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