提出データ評価加算【未コード化傷病名割合】はエクセルで求めることが出来る!

未コード化傷病名の割合は、エクセルで簡単に計算を出すことが出来ます。

 

結論から、

様式1の未コード化割合(12月分)はこのような形。

 

 

レセ電の未コード化割合(12月分)はこのような形。

 

 

「注2」に規定する提出データ評価加算を算定する場合は、当該加算を算定する月の前々月において、調査実施説明資料に定められた様式1において入力されるレセプト電算処理用の傷病名コードの総数に対する未コード化傷病名のコード(レセプト電算処理用の傷病名コード:0000999)の割合、外来EFファイルに入力される傷病名コードの総数に対する未コード化傷病名の割合、医科の全ての診療報酬明細書に記載された傷病名コードの総数に対する未コード化傷病名の割合がそれぞれ1割未満であって、当該保険医療機関において、その結果を記録し保存している場合に、データ提出加算2を算定する医療機関において算定できる。

厚生労働省より引用

ざっくり言うと、ポイントは3つ。

・point
・様式1の傷病名コードの総数に対する未コード化傷病名の割合
式:未コード化傷病名÷様式1傷病名=%表示
・外来EFの傷病名コードの総数に対する未コード化傷病名の割合
式:未コード化傷病名÷外来EF傷病名=%表示
・医科のすべての診療報酬明細書(レセプト)傷病名コードの総数に対する未コード化傷病名の割合
式:未コード化傷病名÷レセプト傷病名=%表示

上記の3つの項目をそれぞれ計算する必要があります。(外来EFに関しては傷病名が入っていないので省略します。)

今回は、H29.12月分(様式1とレセプト)の割合を出していきたいと思います。

*様式1とレセ電ファイルは、特定できないようにダミーファイルとして使用した。

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様式1の未コード化傷病名割合

様式1は【現行ファイル(縦持ちファイル)】をそのまま使う。
(横持ちファイルは前の形式なので傷病名の数が少ない、レセ電コード表示されない。)

様式1.txtファイルをエクセルへ

現行ファイルは.txt形式になっていると思いますが、これをエクセルに入れます。

このような形になったと思います。これが現行ファイル(縦ファイル)です。

ピボットテーブルを使う。

挿入タブのピボットテーブルをクリック。

フィルターに【コード】・【ペイロード4】

値に【データ識別番号】個数として設定する。

コードは、A006010からA006050から抽出する!

ちょっとまって!なんでA006010からA006050なの?

下にまとめて書いてあるから、是非読んでね。

コード(傷病名)

平成30年度「DPC導入の影響評価に係る調査」実施説明資料(平成30年3月30日時点)P.28によると、主病名などのコードが分かると思います。

上図によると【A006010~A006050】は、傷病名コードということが分かりました。

早速、コード(A006010~A006050)抽出してみよう。

12月分の全傷病数が661個ということが分かりました!

次は未コード化傷病名。

未コード化傷病名はフィルターの【ペイロード4】から0000999(未コード)を抽出します。

未コード化傷病名は6個ということが分かりました!

計算式は
未コード÷全傷病数=%表示にします。

おおっと0.9%かよ!!(ぎりぎりですやん汗)

レセプトの未コード化傷病名割合

これは、ちょっとややこしいかもしれませんが、手順を分かってしまえばそんなに難しくはないと思います。

レセ電ファイルは、医事課に頼んで作成してもらいました。(レセ電ファイルは、レセプト請求したときに使用したファイルです。)

ファイルの拡張子がUKE。ウケファイルと呼んでいます。(略して、12月分ウケル頂戴!って言います笑)

当院では、社保、国保別にUKEファイルを出しています。他の病院はどのようにしているかは分かりませんが、、、

手順としては、UKEファイル→TXT形式へ変更→エクセルファイルに入れる。という手順です。

UKE→TXT→エクセル

持っていくと、このような形になったと思います。

これを一旦TXT形式として保存します。保存した後、エクセルに入れます。

無事にエクセルで使えるようになったと思います。

上図によると、傷病名レコードは(SY)ということが分かります。

なので、SYに計上されている傷病名コードの数を、様式1の時と同様にします。

SY傷病名抽出

全傷病数の欄で【COUNTIF関数】を使います。

式は、

というような式を入力します。(半角の*アスタリスクを忘れずに記入してください。)

求めてみたところ、4,271個と分かりました。

未コード数もCOUNTIF関数。

式は、

*0000999*と入力してください。(半角の(アスタリスク)*0000999*入力してください。)

求めてみたら93個でした。割合を求めてみたら、

社保のレセ電の未コード割合は2.2%でした。(これじゃあかんわ笑)

国保も社保と同じように求める

社保と国保を合わせて計算を求める。

レセ電12月分の全体割合は1.3%と分かりました。

 

レセ電の構造はこのような形。

 

単語を覚えれば、レセ電の中身がどのような形になっているか理解しやすくなると思います。

 

 

 

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この当記事のまとめ

エクセルで簡単に割合を求めることが出来たと思います。

式は未コード÷全傷病数=%表示で求める!

様式1の傷病名コードはA006010~A006050。

レセ電の傷病名コードはSY!

 

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