看護必要度 Hファイル C項目 骨の手術(5日間)

目次

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対象の手術

①骨切り若しくは骨の切除・移植を要する手術(指(手、足)の手術は除く)

骨を切る、骨を切除(削る場合を含む)する、骨を移植する手術のすべてが評価の対象です。
手の指または足の指のみの骨の手術は、評価の対象には含みません。

K054 骨切り手術
K055-2大腿骨頭回転骨切り術
K072関節切除術
K084四肢切断術
K131-2内視鏡下椎弓切除術
K140骨盤骨切り術等

②関節置換・骨頭挿入に係る手術

関節置換とは・・・関節リウマチ、変形性関節症等により変形した関節の一部または全部を人工の関節に置換する等により機能を再建する目的。K082人工関節置換術等。
骨頭挿入とは・・・人口素材で作った骨頭を挿入する手術。K081人工骨頭挿入術等。

③下肢・骨盤の骨接合に係る手術(指(手、足)の手術は除く)

観血的に整復固定すなわち正常な位置に固定する手術であり、下肢と骨盤に対する骨接合だけが評価の対象に含まれます。
K046骨折観血的手術
K124腸骨翼骨折観血的手術等。

④脊椎固定に係る手術

移植骨によって椎骨同士の骨的な連結を目的とした手術、固定用の器具を用いて椎骨同士を固定し脊椎を安定させる手術、牽引装具等の器機を使用して脊椎の整復固定を行う手術が評価の対象。
K142脊椎固定術、K142-2脊椎側弯症手術等。

⑤骨悪性腫瘍に係る手術

骨に生じる悪性腫瘍で、骨自体から発生した原発性の場合と骨以外の部分に生じた悪性腫瘍が骨に移転した続発性の場合があります。「骨悪性腫瘍に係る手術」では、これらの骨悪性腫瘍に対する手術が評価の対象。
K053骨悪性腫瘍手術等。
軟骨のみの操作で骨の操作をと伴わないものは対象には含まれません。

対象外の手術

骨ではない軟骨、靱帯、腱及び歯等に対する手術も評価の対象にはならない。

 

(問6)一般病棟用の重症度、医療・看護必要度のC項目の骨の手術の「骨切り若しくは骨の切除・移植を要する手術(指(手、足)の手術は除く)」において、
区分番号「K033」筋膜移植術、
区分番号「K034」腱切離・切除術(関節鏡下によるものを含む。)、
区分番号「K035」腱剥離術(関節鏡下によるものを含む。)、
区分番号「K035-2」腱滑膜切除術、
区分番号「K037」腱縫合術、
区分番号「K037-2」アキレス腱断裂手術、
区分番号「K039」腱移植術(人工腱形成術を含む。)、
区分番号「K040」腱移行術、
区分番号「K042」骨穿孔術、
区分番号「K043」骨掻爬術、
区分番号「K066」関節滑膜切除術、
区分番号「K066-2」関節鏡下関節滑膜切除術、
区分番号「K066-4」関節鏡下滑液膜摘出術、
区分番号「K067」関節鼠摘出手術、
区分番号「K067-2」関節鏡下関節鼠摘出手術は含まれるか。

(答)含まれない。

 

(問7)一般病棟用の重症度、医療・看護必要度のC項目の骨の手術の「骨切り若しくは骨の切除・移植を要する手術(指(手、足)の手術は除く)」において、
区分番号「K320」アブミ骨摘出術・可動化手術等、頭頸部の骨の切除・移植を要する手術は含まれるか。

(答)含まれる。ただし、軟骨のみの操作で骨の操作を伴わないもの、開窓や穿孔のみの操作で骨の切除を伴わないものは対象とならない点に留意すること。

 

(問8)一般病棟用の重症度、医療・看護必要度のC項目の骨の手術の「下肢・骨盤の骨接合に係る手術」において、
区分番号「K044」骨折非観血的整復術、
区分番号「K061」関節脱臼非観血的整復術は含まれるのか。

(答)含まれない。

 

(問9)一般病棟用の重症度、医療・看護必要度のC項目の骨の手術の「下肢・骨盤の骨接合に係る手術」について、抜釘術は含まれるのか。

(答)含まれない。

 

(問10)一般病棟用の重症度、医療・看護必要度のC項目の骨の手術の「骨悪性腫瘍に係る手術」において、
区分番号「K439」下顎骨悪性腫瘍手術、
区分番号「K442」上顎骨悪性腫瘍手術等、頭頸部の骨に対する悪性腫瘍の手術は含まれるか。

(答)含まれる。ただし、軟骨のみの操作で骨の操作を伴わないものは対象とならない点に留意すること。

 

 評価の対象期間

骨の手術・・・5日間
手術が終了した日を手術当日として評価開始。(H28.3.31質疑解釈通知より)
例)10/1 手術開始時刻22:00
10/2 手術終了時刻02:00
10/2から10/6まで評価を行う。

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C項目 手術等の医学的状況

1.項目の定義
骨の手術は、
①骨切り若しくは骨の切除・移植を要する手術(指(手、足)の手術は除く、
②関節置換・骨頭挿入に係る手術、
③下肢・骨盤の骨接合に係る手術(指(手、足)の手術は除く)、
④脊椎固定に係る手術、
⑤骨悪性腫瘍に係る手術が行われた場合に評価する項目である。

2.選択枝の判断基準
なし・・・当該項目の定義に該当する手術が実施されなかった場合及び当該手術当日より5日間を超えた場合をいう。
あり・・・当該項目の定義に該当する手術が実施された場合に、術当日より5日間のことをいう。

3.判断に際しての留意点
なし

注意

①骨の手術
上記①の手術にいずれにも該当せず、全身麻酔・脊椎麻酔下で手術を行った場合は「全身麻酔・脊椎麻酔の手術」で評価になるか検討すること。

 

 質疑解釈

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