一般病棟10対1で看護必要度加算3は急性期一般入院料6と同じです。
もし、急性期一般入院料5へランクアップ変更になった場合、どのような影響が出るのだろうかと興味があったので、EFファイルを使って調査してみました。
注意;EFファイルはダミーとして、特定出来ないように使用しています。
使用したEFファイル:H29.4-H30.1(10ヶ月分)
目次
EFファイル結合.txtを合体させる。
EF.txtファイルは、月ごとに保存されていると思いますが、これをコマンドプロンプトを使って一気にまとめてみます。
デスクトップ上にEFフォルダ(H29.4-H30.1)を置きます。
EFフォルダの中には、H29.4-H30.1の.txtが入っています。
コマンドプロンプトを使う。
ここで、コマンドプロンプトを使って一気にまとめます。
スタート画面を開きます。その中にコマンドプロンプトがあるので、それを選択。
なければ検索してクリック。
コマンドプロンプトを選択したら、このような画面になっていると思います。
1.【cd desktop】と入力。
デスクトップへ変更して。とコマンド命令します。
2.【cd EF】と入力。
デスクトップ上にあるEFフォルダへ変更して。とコマンド命令。
3.【copy *.txt ALL.txt】
月ごとに保存されている.txtをまとめて、ALL.txtに保存して。とコマンド命令。
EFフォルダの中を見てみたら、ALL.txtが保存されていることが分かります。これで一気にまとめることが出来ました。
ALL.txtを加工する。
ALL.txtをExcelで開きます。容量が大きくて、開くのに時間がかかると思います。もし、開けないようでしたら、月ごとの.txtの容量を減らすしかありません。(施設コード等の不要な項目を削除した上で保存する。軽量化させて、再度ALL.txtファイルを作ります。)
Excelで開いたら、一旦エクセルファイルとして保存します。(.txtファイル→.xlsxファイルとして保存する。)
ピボットテーブル使用する。
保存したエクセルファイルを開いて、ピボットテーブルを使用します。挿入タブのピボットテーブルをクリック。
クリックしたら、このような画面になると思います。
フィルターに診療明細名称を入れて、値に出来高実績点数と入れます。
値の出来高実績点数がデータの個数になっていると思いますが、合計へ変更します。
データの個数の横に▼があるので、それをクリック。値フィールドの設定をクリック。
合計を選択します。
これで、H29.4-H30.1(10ヶ月分)の総点数が分かりました。
一般病棟10対1入院基本料を算定した日数を調べるには?
一般病棟10対1入院基本料の総点数÷1,332点(一般病棟10対1入院基本料一日当たり点数)=算定した日数となります。
診療明細名称で一般病棟10対1入院基本料と選択して絞ります。
一般病棟10対1入院基本料の総点数が32,840,460点。
ここで、32,840,460点÷1,332点=24,655日算定したということが分かりました。
急性期一般入院料5を算定・比較したら?
先ほど、計算した24,655日を1,377点(急性期一般入院料5一日当たり)かけると33,949,935点も取れるんだなと分かりました。
ここで比較してみます。
比較する前に、看護必要度加算3の点数も合わせないと意味がないですよね。(一般病棟10対1入院基本料のみなので・・・)
なので、看護必要度加算3の総点数を足さないといけないので、看護必要度加算3の総点数を調べます。
看護必要度加算3の総点数が616,175点と分かりました。
32,840,460点(一般病棟10対1入院基本料)+616,175点(看護必要度加算3総点数)=33,456,635点
比較してみたら?
33,949,935点(急性期一般入院料5一日当たり)-33,456,635点(一般病棟10対1入院基本料+看護必要度加算3)=+493,300点
これは大きいですね!う~ん、シミュレーションって面白い。
データ提出加算もシミュレーションをしてみた。
診療明細名称に【データ提出加算1(200床未満)】を選択。総点数が213,010点と分かりました。
データ提出加算1は170点なので、213,010÷170点を求めたら何人算定したか分かります。
求めたら1,253人。
2018年診療報酬改定では、データ提出加算1(200床未満)200点なので、
1,253人×200点=250,600点
更に、提出データ評価加算の新設は20点なので、
1,253×20点=25,060点
全部取れたとすると、275,660点
比較してみると、
275,660点-213,010点=62,650点UP 金額にしたら、626,500円か。(そのまま給料へ。。。笑)
このようなシミュレーションが出来ますので、EFファイルって使いにくいイメージしがちですが、使いこなせれば使い勝手がいいですよね。
まとめ
コマンドプロンプトは敬遠しがちですが、
・cd
・desktop
・copy
と覚えれば一気にまとめることができます。是非お試してみてください。
総点数÷一日当たり点数=算定した人数または算定した日数が分かりますので、比較やシミュレーションに。