診療情報管理士の給料って?あと診療情報管理士の立場について。

今更ですが、おしんというドラマにはまっているきゆです。おしんは1983年4月4日から1984年3月31日までに放送されていた日本過去最高視聴率ドラマです。最高視聴率62.9%。おどろいたのが平均視聴率52.6%。

とても古いドラマですが、感動する場面もありこれからの生き方について考えさせられる物語です。

 

 

さて、話を戻します。

診療情報管理士の基本給はいくらなのだろうかと思い、日本診療情報管理士会のHPから調査を行いました。

 

スポンサーリンク

給料・職務内容・応募資格

 

日本診療情報管理士会求人調べ。

2015年度から2017年度
3年間分(時給、日給は除く。)
合計276件

 

給料

 

  • 最低基本給130,000円
  • 最高基本給375,000円 責任者 データ収集及び分析 コーディング NCD登録

 

375,000円は夢のまた夢ですからね。。。

22万以上募集しているところは係長、病歴管理室責任者などの役職でした。ただ応募資格の条件も高めです。300床以上でDPC病院で働いているなど。

 

診療情報管理士の基本給はズバリ、平均177,285円。(ボーナスは入っていないからね。)

 

 

約17万かー。そこから資格手当やら住宅手当、通勤手当などのαでプラスになり、手取りで13万~16万に落ち着きますね。(そんなことより保険料高すぎる。。。)

 

でも大学卒業なら手取り17万以上もらえる可能性大です。いかんせん、診療情報管理士は専門卒が多いので、13万~に落ち着きました。

 

資格手当は、
0円もあれば、3万円のところもありました。相場で15,000円ぐらいでしょうか。

診療情報管理士の資格を持っているだけで資格手当をもらえるのは大きいメリット。

 

住宅手当は
ないところもあれば、ありますね。最高5万。相場で15,000円。

 

通勤手当は
上限30,000円までが多く見られました。

 

ボーナスは
平均3.9ヶ月分でした。夏と冬にそれぞれ支給が多く見られました。(夏と冬合わせて約50万ぐらい)

 

職務内容

 

  • 診療録の物理的な管理や内容の精査
  • 診療情報をコーディングするなどしてデータベースの構築
  • 構築されたデータベースから必要な情報の抽出、加工、分析等
  • DPCデータの分析
  • コーディングの適正化・精査
  • ガン登録に関する業務
  • 病歴管理
  • 診療報酬に関する問合せ等の対応
  • 関連会議への出席
  • 統計業務
  • 診療記録データからの疾病統計,分析
  • DPC管理業務(DPCコーディング、データ分析、等
  • NCD登録
  • 回復期リハビリテーション病棟における診療情報管理業務
  • 退院時要約作成補助
  • 病歴担当業務補助(廃棄カルテ作業、退院サマリ督促業務、後発医薬品ID検索等)

 

診療情報管理士の職務内容がほぼ定着していることが分かりました。
診療録管理体制加算、データ提出加算に対する業務が主です。

 

また、がん登録やNCD登録も見られました。
あとは、非常勤講師もありました。1コマ45分で3,000円。1~4コマで週に1~2日勤務
こちらの応募資格は診療情報管理士としての病院勤務経験がある方大歓迎。
やってみたいなー。笑

 

応募資格

 

  • 診療情報管理士の資格を持っていること。
  • 院内がん登録、または全国がん登録の実務経験あれば尚可
  • 200床以上のDPC病院にて常勤で勤務した経験が、平成30年4月1日時点で5年以上ある人が対象。
  • 複数の病院に勤務した経験(1年以上継続したものに限る。)があり、通算の経験が5年以上ある人も対象に含みます
  • パソコン(Word、Excel、電子メール等)操作ができる方
  • 国立がん研究センターによるがん登録実務初級者認定又は中級者認定を有する者が望ましい
  • 病院等の医療機関においてがん登録の経験を有する者
  • 診療情報管理士の有資格者または診療情報管理士の資格を取得のため通信教育等で指定単位を修得中の者。
  • 病院での電子カルテ管理業務の経験のある者
  • 「大学病院における診療情報管理士の役割」と題し、400字程度でまとめたもの(A4用紙タテに横書き・ワープロ打ち) 1部

 

 

Word、Excel、電子メール等が使えない人は是非スキルアップしましょう。
大学病院の求人は、小論文ありというのがちらほら見られました。

 

診療情報管理士の立場について

 

 

診療情報管理士はまだまだメジャーではないので、立場的には低いと認識されやすいです。

 

うまく立ち回らないと何でも屋に。。。

 

特に診療録管理体制加算やデータ提出加算を取ったばかりの病院は、立場的に低いと思います。取ったからで安心してはいけません。

そこからスタートなのです。診療情報管理士の立場的に上に行きたかったら考えて行動をしましょう!!

 

診療情報管理士の武器は、やはりデータ分析、収集そしてコーディングでしょう。

 

これだけは他の部署に負けてはいけません。医師に唸らせるようなデータ分析、収集の結果を資料にまとめて作成すれば自然と上に行けます。

診療情報管理士の手元にEFファイル、様式1がありますよね。他の部署はそういったファイルは持っていません。

 

これだけで有利です。

 

なので、EFファイル、様式1を分析して有効に活用するだけで上に行けます。

コミュニケーションが苦手なら資料作成して渡すだけでいいです。ただし、小学生が読んでも分かるような資料作成しなければなりません。

 

  1. 専門的な言葉を小学生でもわかるような簡単なものに変換する技術
  2. 医師が必要とする情報を過不足なく詰め込みつつ読みやすくする構成技術
  3. 不安感を一切与えない推敲技術

 

 

推敲とは
文章をよくしようと何度も考えて作成し直していくこと。

 

自分(診療情報管理士として)の意見をどんどん発信して、受け手が思わず唸ってしまうような資料作成をして医師との良好な関係を築き立場的に上にいきましょう。

 

たとえば、自分はこういうことをしました。

 

H28年度短期滞在について

 

1.目的
H26年より短期滞在開始。
今回はH28年度短期滞在を統計・分析をしたので報告する。
無駄のない処方・処置・検査などに向けて

 

2.方法
医事レセコンにて患者集計及びEFファイル集計を行った。

 

3.出来高点数との比較
もし、EMRが包括ではなく出来高点数だったらどのくらい差がでるのか?という推察。

 

4.結果
包括の方が点数が全体的に高いということが分かったが、検査前投薬を入院中で処方するのをみられました。

検査前投薬は外来で取ることによって無駄がなくなります。是非外来で検査前投薬をお渡し頂ければと思います。
*検査前投薬はプルゼニド、モビプレップ配合、バロスの3つです。点数は230点となります。

 

また、採血検査や画像診断も外来でしていただければ収益もかなりアップします。ご検討をお願い致します。

というような資料作成をしました。

 

医師がその資料を見て、のめり込んだような顔をして興味を持ってくれて最終的に良好な関係を築けられました。またEFファイルや様式1に興味を持ってくれるようになりました。

 

それに収益も少しですがUPにつながりお互いWIN-WINに(笑)

ご参考になれば幸いです。

 

 

この本はとても参考になります。

 

スポンサーリンク

この当記事のまとめ

 

診療情報管理士の給料は、医療業界で少し低めに設定になっていますが、行動次第で給料UPになるのも魅了です。

診療情報管理士としての意見をどんどん発信していかないと、便利屋とされてしまう可能性がありえます。そこはやはり自分次第です。

なんのために診療情報管理士がいるのか、EFファイルや様式1をどのように活用するのか、それを周知して、【つかえる】人材になりましょう。

スポンサーリンク
いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 第1巻 まずは統計アレルギーを克服しよう! (Dr.あさいのこっそりマスターシリーズ)