ICD11フィールドテストをやってみて大変。

すごく気になっていたICD11フィールドテストを受けてみました。

出来るかどうかは分からないけど、やってみようと思い事前登録をしました。大変そうな作業量があるけどやってみました。

・ICD-11に触れる絶好の機会

本フィールドテストは、300名以上の参加者を募っており、キャリアや経験を問わず、診療情報管理士の資格取得者にお願いしております。

期 間:平成 29年 8月 1 日(火)~31日(木)
回答方法:ウェブ上で解答。使用言語は英語となりますが、参考として、Line Coding ,Case Codingに日本語訳がつきます。ウェブ上にて、フィールドテストのためのビデオが視聴できます。以下の URL にアクセスしてください。
URL :http://hiroshi.mizushima.info/ICD/
課 題 数:お一人につき Line Coding 300題と Case Coding 30題の計 330題

日本診療情報管理学会HPより

最初に日本診療情報管理学会にメールで事前登録申し込みをしました。

翌日参加に関してメールが来たので、個人情報を登録したうえで、ウェブ上にてフィールドテストを受けられるようになります。

なお、フィールドテストの問題がすべて英語になりますので、英語が苦手な方は以下サイトまで。日本語訳Ver.がアップロードされています。
ICD-11 フィールドテスト関連リンク

Line Codingって?

コーディング問題がすべて英語。

症例サマリー:Sepsis due to Escherichia coli (E. coli)

ICD-11はどのコードになったのか、

このケースにコードを割り当てる際に問題が発生したのか

割り当てられたコードの特異性のレベルは適切だったのか

あなたはコードの割り当てを行う際に曖昧だったのかと質問があります。

最後にICD-10はどのコードになったのかなども質問がありました。

Case Codingって?

これもすべて英語の問題。

最初に英語の問題だけやってみようと思ったのですが、無理でした。。日本語訳を見ながら問題を解いていきました。

ケースシナリオ

Patient presented to the emergency department with a temperature of 38.9. Serial blood cultures found MRSA + Staphylococcus aureus. The patient experienced septic shock and was admitted to the nursing unit and placed on precautions. Day 2 post admission he experienced acute hypoxic respiratory failure and was sent to ICU. Despite the efforts, the patient’s condition continued to deteriorate and he passed away in the presence of his family

Main condition:
Hypoxic Respiratory Failure
Other conditions:
Sepsis due to staphylococcus aureus + MRSA
Septic shock

日本語訳

救急診療部に搬送された男性患者。38.9 ℃の発熱。一連の血液培養により、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) が同定された。患者は敗血症性ショックの為、ナーシングユニットに入院し、予防策が講じられた。入院 2 日後に急性低酸素性呼吸不全の為、集中治療室(ICU)に移送された。懸命な処置にも関わらず、病状は悪化の一途を辿り、家族に見守られながら死亡した。
主病名: 低酸素性呼吸不全
他の病名: MRSA 敗血症
敗血症性ショック

これもICD-11コードを登録します。

まとめ

ICD-11のフィールドテストをやってみて、考え方が違いすぎる。記号もA~Zではない。
ICD-11はもちろんICD-10の構造を継承しているが、桁数は違う。そこは慣れてくると思います。
英語は日本語訳を印刷するか、ウェブ上で翻訳ページに変換させていけば何とかなると思います。

 

めったにできない貴重な経験になりました。

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