看護必要度 Hファイル C項目 救命等に係る内科的治療 経皮的血管内治療(2日間)

対象の手術

①経皮的な脳血管内治療
脳血管は、頭蓋内の血管が対象。
頭蓋内の内頚動脈や脛骨動脈は評価の対象に含まれる。
K178・・・脳血管内手術
K178-2・・・経皮的脳血管形成術
K178-3・・・経皮的選択的脳血栓・塞栓溶解術
K178-4・・・経皮的脳血栓回収術 等

②t-PA療法
脳梗塞、急性心筋梗塞、肺血栓塞栓術等に対しt-PA療法(血栓溶解薬)を用いた場合に評価の対象となる。

③冠動脈カテーテル治療
右冠動脈または左冠動脈に対して、経皮的にカテーテル等によって実施したもの。
K546・・・経皮的冠動脈形成術
K547・・・経皮的冠動脈粥腫切除術
K548・・・経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの)
K549・・・経皮的冠動脈ステント留置術
K550・・・冠動脈内血栓溶解療法
K550-2・・・経皮的冠動脈血栓吸引術 等
注意;大動脈、大静脈はNG

④胸部若しくは腹部のステントグラフト挿入術
胸部もしくは腹部の血管に対してステントグラフト(人工血管)を挿入することによって治療するものが評価の対象となる。
K560-2・・・オープン型ステントグラフト内挿術
K561・・・ステントグラフト内挿術 等
ステント留置術はNG

⑤選択的血管塞栓による止血術
K615・・・血管塞栓術 等
クリッピング術やコイル塞栓術はNG

上記①~⑤の項目いずれかに該当する手術等が評価の対象です。

評価の対象期間

救命等に係る内科的治療①経皮的血管内治療・・・2日間
手術が終了した日を手術当日として評価開始。(H28.3.31質疑解釈通知より)
例)10/1 手術開始時刻22:00
10/2 手術終了時刻02:00
10/2から10/3まで評価を行う。

C項目 手術等の医学的状況

1.項目の定義
救命等に係る内科的治療は、①経皮的血管内治療、②経皮的心筋焼灼術等の治療、③侵襲的な消化器治療のいずれかの緊急性が高くかつ侵襲性の高い内科的治療を実施した場合に評価する。

2.選択枝の判断基準
なし・・・項目の定義に該当する手術が実施されなかった場合及び当該治療当日より2日間を超えた場合をいう。
あり・・・項目の定義に該当する手術が実施された場合に、当該治療当日より2日間のことをいう。

3.選択肢の判断
救命等に係る内科的治療に含まれる内容は、各定義及び留意点に基づいて判断すること。

①経皮的血管内治療

定義
経皮的血管内治療は、経皮的な脳血管内治療、t-PA療法、冠動脈カテーテル治療、胸部若しくは腹部のステントグラフト挿入術又は選択的血管塞栓による止血術が行われた場合に評価する項目である。

留意点
検査のみの場合は含めない。

質疑解釈

【一般病棟用の重症度、医療・看護必要度】 平成28年度 質疑解釈 2016/3/31

【一般病棟用の重症度、医療・看護必要度】 平成28年度 質疑解釈 2016/4/25

【一般病棟用の重症度、医療・看護必要度】 平成28年6月14日

【一般病棟用の重症度、医療・看護必要度】 平成28年6月30日

【一般病棟用の重症度、医療・看護必要度】 平成28年9月15日

【重症度、医療・看護必要度】 平成28年11月17日

スポンサーリンク
いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 第1巻 まずは統計アレルギーを克服しよう! (Dr.あさいのこっそりマスターシリーズ)