H30様式1のSOFAスコア/pSOFAスコア?それは敗血症とICUのための評価

データ提出加算のDPCデータ様式1【SOFAスコア・pSOFAスコア】が追加されました。
SOFAスコア・pSOFAスコアとは何か。どのような背景があるのか?と調べてみた。

敗血症(Sepsis)の語源は古代ギリシャ語で「腐敗」を意味するseptikosから来ている。その概念は古くはヒポクラテス時代から存在していた。

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SOFAスコア

SOFAスコアは、臓器障害を簡便にスコア化し記述することを目的に、Jean-Louis、 Barron Vincent(ジャン=ルイヴィンセント)らにより1994年に作成されたスコアリングシステムである。
当初、敗血症での臓器障害の評価法として用いられたが、敗血症以外の集中治療患者でも転用されるようになった。ICUでは主に研究目的に、臓器障害のスコアリングシステムとして世界に広く普及している。

Jean-Louis、 Barron Vincentは、ブリュッセル大学の集中治療医学教授であり、ブリュッセルのErasme大学病院の集中治療学科の集中医学教授です。内科医の専門家で、南カリフォルニア大学で Max Harry Weil教授を2年間雇用しました。彼は1982年にブリュッセル大学で博士号を取得しました。

Wikipediaより引用

 

SOFAスコアでなにが分かるの?

6臓器(呼吸・凝固・肝・循環・中枢神経・腎)の機能不全を0-4点で点数化し、最大24点で評価を行う。
24 時間毎に評価した各臓器障害スコアの観察期間中の最大値を合計して得られるtotal maximum SOFA score(TMS)は、患者の生命予後と一定の相関関係がある。

 

SOFAの点数がたかいほど、死亡率が高くなる。と判明されました。

 

 

pSOFAスコア

qSOFAとpSOFAってなんだか間違えやすいですよね。

qSOFA(quick)は、迅速SOFAで、一般病棟、救急外来で敗血症を疑うためのより簡便なツールとして使われている。

pSOFA(pediatrics)は、小児用SOFAで、15歳未満の患者の為の簡便ツールとして使われている。と覚えていくといいかもです。

 

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様式1のSOFAスコア・pSOFAスコア

SOFAスコア/特定集中治療室

  • 15 歳以上の患者で、特定集中治療室管理料1もしくは特定集中治療室管理料2を算定する病床に入院した場合は入力必須となる。
  • 入院した期間が様式 1 開始日から様式 1 終了日までの間に複数ある場合については日付の早いものを優先して入力することとし、連番の上限を“2”とする。親様式 1・子様式 1 の各々について入力すること。
  • 1 日のうちで適切な時間(例:午前 10 時など)を決めて評価を行う。

SOFAスコア/敗血症

  • 15 歳以上の患者で、「A006020 診断情報/入院契機 ②ICD10 コード」、「A006030 診断情報/医療資源 ②ICD10 コード」、「A006040 診断情報/併存症 ②ICD10 コード」、「A006050 診断情報/続発症 ②ICD10 コード」が 180010(敗血症)に該当する場合は入力必須となる。
  • 様式 1 開始日から様式 1 終了日までの間に複数回罹患した場合については日付の早いものを優先して入力することとし、連番の上限を“2”とする。親様式 1・子様式 1 の各々について入力すること。
  • 1 日のうちで適切な時間(例:午前 10 時など)を決めて評価を行う。

 

 

pSOFAスコア/特定集中治療室

  • 15 歳未満の患者で、特定集中治療室管理料1もしくは特定集中治療室管理料2を算定する病床に入院した場合は入力必須となる。
  • 入院した期間が様式 1 開始日から様式 1 終了日までの間に複数ある場合については日付の早いものを優先して入力することとし、連番の上限を“2”とする。親様式 1・子様式 1 の各々について入力すること。
  • 1 日のうちで適切な時間(例:午前 10 時など)を決めて評価を行う。

pSOFAスコア/敗血症

  • 15 歳未満の患者で、「A006020 診断情報/入院契機 ②ICD10 コード」、「A006030 診断情報/医療資源 ②ICD10 コード」、「A006040 診断情報/併存症 ②ICD10 コード」、「A006050 診断情報/続発症 ②ICD10 コード」が 180010(敗血症)に該当する場合は入力必須となる。
  • 様式 1 開始日から様式 1 終了日までの間に複数回罹患した場合については日付の早いものを優先して入力することとし、連番の上限を“2”とする。親様式 1・子様式 1 の各々について入力すること。
  • 1 日のうちで適切な時間(例:午前 10 時など)を決めて評価を行う。

 

まとめ

SOFAスコアは、敗血症とICUのための簡便ツールとして使われている。

点数が高くなるほど、死亡率が高くなる。
6臓器からなる、最大点数24点で評価を行う。

SOFAスコアは15歳以上
pSOFAスコアは15歳未満と覚えていきましょう。

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