医師事務が診断書等の文書作成をするの?責任はだれがもつの?

大体の病院がこの業務から開始するのが典型的だと思います。みなさんも病院に診断書等を依頼されたことがあると思います。まあ出来上がるまでに時間がかかる〜って思われませんか?そうなんです。時間がかかるんです。依頼しても先生が作成してくれないんです。

時間がかかっても先生は怒られません。その矛先は事務の方々なんです!怒られても笑顔で対応…素晴らしいです。

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診断書等ってなにがあるの?

少し話はそれてしまいましたが、文書作成といっても医療機関では行政や生命保険、職場提出等、多種多様な文書が存在します。

多種多様な文書作成とは、
・介護保険主治医意見書
・医療要否意見書
・診療情報提供書(紹介状)
・退院サマリー 等があります。

その中でも依頼件数が多いのが、生命保険診断書です。

 

ただ生命保険診断書といってもこれも多種多様で、
・傷害保険
・がん保険
・後遺症保険等
保険会社により書式も違っていたり、”完成した!”と思ってもその診断書の照会があったりと、保険会社が違っても病院独自の共通書式で提出可能な保険会社もあれば、専用用紙でないとと言われる保険会社もあります。

 

その専用用紙の場合は、最初からボールペンで書く訳にはいかないので、1通につき下書きして清書で2回記入しなければならなかったり、それが1人の患者さんで3、4通の依頼があってそんなのが毎日続いたら、絶対腱鞘炎になりそう…労災おりるかな〜とか考えたり…(笑)

本当に大変です。

ただ、最近ではインターネットで診断書をダウンロードできる保険会社もありますし、各社の診断書の書式を網羅したソフトウェアも出ているようです。

このソフトウェアの良さを上層部が分かってくれればいいんですけど、コストもかかるのでそう簡単には導入してもらえません。

 

時間に余裕があれば、FilemakerやExcel等で作ってみるのもありだと思います。生命保険診断書といったら一見、治療に直接関係ないじゃん!って思われるかもしれませんが、その保険がおりることによって次の治療に進める患者さんもいるわけで…それを考えると頑張らなきゃですね。

難易度の高いものは慎重に

文書作成は一番始めやすく医師の業務改善として期待される業務となりますが、生命保険診断書や介護保険主治医意見書等とは違い、今回の診療に関しての詳細な治療内容を作成しなくてはならない診療情報提供書(紹介状)や退院サマリーは難易度が高く慎重に行っていく必要があります。

また、診療情報提供書(紹介状)は相手の先生へのお手紙なので言い回しも大事になってくるし、お互いの関係性もある程度把握しておく必要があると思います。

責任の所在

医師事務作業補助さんは医師の指示の下に行う業務を行い、これらのすべてには医師の確認、承認が必要でその責任の所在も医師にあります。

この部分は医師事務作業補助さんとして働いてる方々はすごく心強いことでもあるのではないでしょうか。

まあだからといって”これ私の責任じゃないしーー”なんて言ってたら社会人としてどうかと思いますけど…笑

まとめ

・文書には様々な種類があり、難易度も様々でどの文書から行っていくか慎重に考えるべし!!
・最初から医師に依頼せずに医師事務作業補助さんが間にはいり代行作成することによって文書完成までの時間が短縮され患者満足にも繋がる!(クレーム対策になる)
・医師事務作業補助さんが行っているのはあくまで代行作成であり、最終的には医師の確認、承認作業が必要。(これがないと文書偽造されまくりですよね…)
・医師のかわりに作成しているということを忘れずに医学知識の勉強を怠らない!

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